小物を並べたいけれど、そのまま置くだけでは少し物足りない。そんなときに取り入れたいのが、高さの違う2つの棚を組み合わせた「スライド式シェルフ」です。

上下の棚の重なり方を変えることで、飾るものや置き場所に合わせてレイアウトを調整できます。木の色を生かしても、好きな色を塗っても楽しめる、シンプルな木製シェルフをご紹介します。

木の明るい色を生かした、無塗装・クリア仕上げの参考イメージ。

スライド式シェルフはどんな棚?

このシェルフは、低い棚と高い棚を重ねて使う構造です。高い棚の短い脚を低い棚の棚板に載せ、長い脚を設置面に置きます。

上下の棚を左右にずらすことで、棚の重なり方や全体の横幅を調整できます。引き出しのようなスライドレールは使わず、2つの棚の位置を変えて使う仕組みです。

小物を上下に分けて置くと、高さの違いが生まれて、飾ったものを見渡しやすくなります。季節の飾りを入れ替えたり、置きたいものに合わせて配置を変えたりできるのも楽しみのひとつです。

位置を変えるときは、載せているものをいったん下ろしてください。上段の短い脚が下段の棚板から外れない位置で、ぐらつきがないことを確かめて使います。

サイズと材料

図面では、SPF材1本から6つの部材を切り出して作ります。SPF材は、ホームセンターなどで扱われている木材の一種です。

項目 図面の寸法と仕様
使用する木材 SPF材 1820 × 89 × 18mm、1本
上段の棚板の長さ 500mm
下段の棚板の長さ 500mm
奥行 89mm
完成時の高さ 336mm
下段の棚板上面の高さ 168mm
上下の棚板上面どうしの段差 168mm
棚間の空き 150mm
全体の横幅 上下の棚の重ね方によって変わります

※高さは板厚18mmで組み立てた場合です。販売されている木材の実寸が異なる場合は、図面との照合が必要です。

奥行は89mmと細めなので、置きたいものの底面サイズを確認しておくと、使い方を考えやすくなります。

完成画像は塗装や飾り方を伝える参考イメージです。画像内の本やかご、花器などが、図面どおりのサイズの棚に収まることを示すものではありません。実際の大きさは上の寸法表を参考にしてください。

こんな場所で楽しめます

キッチンの小さな調味料棚に

小さな調味料ボトルを上下に分けて並べる使い方です。手元のボトルが奥行89mmの棚板に収まるか、底面を測ってから置く場所を考えてみてください。

リビングのディスプレイ棚に

小さな置物や写真立て、季節の雑貨を飾る場所として。上下に高さがあるため、平らに並べるときとは違った見せ方ができます。

デスクまわりの小物整理に

小さな文具ケースや時計など、机の上で使うものをまとめる使い方も考えられます。机の奥行や作業スペースを確認し、邪魔にならない位置に置いてください。

耐荷重は確認していないため、具体的な重さの目安は設けていません。重いものを載せる用途には、接合部や安定性の確認が必要です。

使う塗装材によって、こんな雰囲気になります

同じ形のシェルフでも、塗装材や色を変えると印象が変わります。今回は3つの仕上がりイメージをご用意しました。

画像は仕上がりの参考です。実際の色や木目の見え方は、木材の状態、塗る回数、光の当たり方などによって変わります。

1.無塗装・クリア仕上げ|明るく自然な雰囲気

無塗装・クリア仕上げを想定した参考イメージ。明るい木の色を生かした雰囲気です。

木の明るい色を生かすと、すっきりした自然な印象になります。白い壁や木製家具と合わせたいときにも、取り入れやすい雰囲気です。

無塗装は木の表面をそのまま見せる仕上げ。クリア仕上げは透明な塗料を使う仕上げです。見た目の方向性は近くても同じ仕上げではなく、クリア塗料の種類によって、つやや色の深まり方が変わります。

2.色ニス・ウォールナット|落ち着いたブラウンに

ウォールナット色の色ニスを想定した参考イメージ。落ち着いたブラウンの仕上がりです。

ウォールナット系の色ニスで仕上げると、深みのあるブラウンの印象に。画像のように、茶色の家具やかご、陶器の小物と合わせた雰囲気を楽しめます。

木目の見え方やつやの強さは、使う色ニスや塗り方によって変わります。端材で色を試してから塗ると、仕上がりを考えやすくなります。

3.ミルクペイント|ピスタチオグリーン×クリームバニラ

上段をピスタチオグリーン、下段をクリームバニラで塗装した場合の参考イメージ。

上段はピスタチオグリーン、下段はクリームバニラ。2つの色を組み合わせると、やわらかな雰囲気になります。

上下の棚を違う色にすることで、シンプルな形にも表情が生まれます。植物や淡い色の雑貨を飾りたいときの、色選びの参考にしてみてください。

作るときに用意するもの

基本の材料は、SPF材1本、ビス8本、木工用ボンドです。ビスは、棚板と脚を固定する4か所に各2本ずつ使います。長さや太さは、板厚と接合方法に合うものを確認して選んでください。

主な工具は、ドリルドライバー、下穴用ドリルビット、メジャー、鉛筆、差し金またはスコヤ、サンドペーパーです。差し金やスコヤは、棚板と脚が直角になっているかを確認する道具です。クランプは、固定中の部材のずれを抑えるのに役立ちます。

木材をカットする作業に不安がある場合は、ホームセンターの木材カットサービスを利用する方法もあります。対応する材料や料金は店舗で確認してください。

木材や加工の費用に加えて、ビス、ボンド、塗料、必要な工具などにも費用がかかります。手元にある道具を確かめてから準備すると、重複して購入せずに済みます。

制作手順はnoteでご案内しています

実際に作ってみたい方に向けて、noteに制作手順のPDFを用意しています。

資料には、寸法図、材料カット図、組立て説明図、必要工具、材料費の参考情報をまとめています。材料を準備するときや、組み立ての流れを確認するときにお使いください。

スライド式シェルフの制作手順PDFはこちら

置きたいものやお部屋の雰囲気を思い浮かべながら、塗装の色を選んでみてください。小さな棚でも、自分で仕上げると飾る時間が楽しみになりそうです。
※尚、PDFデータなどの無断転載は禁止とさせていただきます。

ABOUT ME
nami
40代で2児の母でもあるnamiは、手帳大好き! 仕事用、思考整理用、家計簿、M6(持ち歩き用)と何冊も持っているのに、2026年11月からジブン手帳を加えることを決めました((笑)) 今では趣味で手帳リフィルを制作するくらい沼ってますよ!